シンポジウム

日本山の科学会2021年秋季研究大会(オンライン大会)・シンポジウムの報告

掲載日:2021年11月28日

日本山の科学会2021年秋季研究大会(オンライン大会)の報告

『日本山の科学会2021年秋季研究大会』は,新型コロナの蔓延が継続していたため,オンライン大会として2021年10月30日(土)に開催されました(後援:新潟大学環東アジア研究センター)。研究発表は午前と午後で口頭発表が9件行われ,40名ほどの参加者と活発な議論が交わされました。口頭発表終了後はポスター発表4件のコアタイムとなり,参加者からSlackを用いてたくさんの質問・コメントが寄せられました。発表者のひとりであった私は,質問・コメントに回答するのに手一杯なほどでした。

大学院生や学部生の発表も多く,大会では発表優秀賞を選出しました。学生優秀発表賞として千葉大学大学院生の鈴木拓海さん,若手優秀発表賞として国立極地研の西村基志さんをそれぞれ表彰しました。また,秋季研究大会に併せて,日本山の科学会の総会が開かれました。

(報告 佐々木明彦)

日本山の科学会シンポジウムの報告

日本山の科学会2021年秋季研究大会の開催に併せて,大会翌日の2021年10月31日(日)に一般公開シンポジウム『北アルプスの価値の創出~北アルプスの何がすごい? 地形・地質と雪氷の視点から~』をオンラインで開催しました(後援:新潟大学環東アジア研究センター)。170名を超す会員・一般の参加があり,北アルプスにおける地形,地質,積雪,氷河に関わる4件の講演が行われました。講演に対しフロア(オンラインですが・・・)からたくさんの質問が寄せられ,理解が深まりました。総合討論では,地形,地質,積雪,氷河の研究者のそれぞれの立場から北アルプスにおける地形,地質,積雪,氷河の相互的な関係についても議論され,それを踏まえて「白馬の景観の変遷と魅力」「立山の景観美の秘密と新しい魅力」という2件の討論が行われました。これら2件の討論を含め講演全体に対して熱心な質問と討論が交わされ,北アルプスの価値についての意識や考えを共有することができました。

(報告 佐々木明彦)

シンポジウムの様子
シンポジウムの様子